モモマミーの食と口のお悩み相談室vol.1


  • 2019年7月27日
  • Leonine-staff
口唇口蓋裂児ママたちから寄せられる食のお悩み。
毎日仕事に子育てに料理に励む、管理栄養士のモモマミーが、栄養だけじゃなく、お口の観点からもアドバイス!
親子で楽しめるレシピは是非挑戦してほしいです!
スタッフが思うに、親も楽しめるのはモモマミーの食い意地なんじゃないかと思われます!

 

今回のお悩み

 

両側の1歳5か月の女の子のママです。
 

口蓋裂のオペがまだなのですが、食欲のない時でも栄養価が高くて柔らかいおやつってありますでしょうか?
栄養価と言ってもカロリーというか、ビタミンとか鉄分とか教えていただけるとありがたいです。
 

モモマミーのお返事

 

こんにちわ!モモマミーです^^口蓋裂の手術前ですと食べ物が挟まるのが気になりますよね!
食欲のない時は食べられる物が限られてくることもあるので栄養がとれているのか不安になる方も多いです。
子供にとって「おやつ」は「4回目の食事」です。
食事で摂りきれない栄養を補う、いわゆる「補食」の役割を持っています。
では何をあげたらいいの…?ということで!!
 

今回のレシピは「食べやすい!栄養満点!親子で満足!」をコンセプトに作りました。
ほんのり甘く、つるんとした口当たりはお子様も大好きです。
ぜひ作ってみてください^^
 

また市販で販売されている乳児用ビスケットやお煎餅などは見た目は硬そうですが、
よだれで溶けやすい設計になっているので食べやすく、外出時には便利です。
最近の物は「鉄分プラス」「カルシウムプラス」など栄養面も改良されているものが多いですよ。
食べ終わったら水かお茶を飲み、歯や裂に挟まった食べカスを洗い流すように心がけましょう。
 

『生クリーム不使用!バナナ&豆腐のババロア風』

 


 

※このレシピは、はちみつを使用しています。1歳未満の乳児には与えないでください。
 

【材料】プリンカップ4個分
・絹ごし豆腐/250g
・バナナ/大1本(中なら1.5本)
・豆乳/150cc
・はちみつ/大さじ1
・ゼラチン/6g
 

【作り方】
(1)フードプロセッサーに豆腐・バナナ・半量の豆乳(75ml)・はちみつを入れ、撹拌する。
(2)残りの豆乳(75ml)をレンジで600W30秒加熱し、ゼラチンを入れて完全に溶かす。
(3)ゼラチンを溶かした豆乳を(1)に入れ再度撹拌する。
(4)プリンカップに流しいれ、ラップをかけ冷蔵庫で2~3時間冷やし固めたら完成。
 

【レシピのポイント】
・プリンカップに入れる際、茶こしなどでこしながら入れると口当たりがさらになめらかに仕上がります。口蓋裂があっても食べやすい食感です。
・大人は黒蜜などをかけても美味しいです。
 

【栄養のポイント】
・バナナは食後すぐにエネルギーに変わりやすい食品です。炭水化物とビタミンのバランスが良いです。
・豆腐は低エネルギー・高タンパク・低脂肪、ミネラル、ビタミンのバランスが良い食品です。
・1~2歳児のおやつエネルギーの目安は100~150kcalなので1個でちょうどいい量です。
(その子の食欲に合わせておやつの量は調節してください。夜ごはんに響くようであればおやつの量を減らしたり、おやつ後の活動を増やすなどしましょう)
・カルシウムは骨の成長や強化を助け、葉酸は赤血球生成を助け貧血予防につながります。
・生後6カ月を過ぎると母体からの貯蔵鉄がどんどん減少していきますので、積極的に食事で鉄分を摂取できるように心がけましょう。
 

【1個当たり栄養成分】
エネルギー 115.8kcal/たんぱく質 4.6g/カルシウム 50mg/葉酸 27μg/鉄分 1.1mg
 

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モモマミー/プロフィール
左側完全口唇口蓋裂の女の子のママ。
管理栄養士+離乳食アドバイザー+幼児食アドバイザー、医薬品販売関連の資格保有。
特定保健指導や離乳食相談イベントなどの経験を積み、企業コラボレシピ作成、歯科医師・歯科衛生士チームによる418(ヨイハ)プロジェクトにてコラム執筆。
「口唇口蓋裂の子供と親の食と口の悩みを少しでも解決したい!」と日々奮闘。
instagram/@momo.meal

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