子どもの治療と仕事


  • 2018年11月27日
  • Leonine
病院にかかり始めた時、今後「仕事を続けられるか」「入院時、上の子は大丈夫か」と心配になる方が多いように思います。本コラムでは、子供の治療と仕事のこと、入院中に助かる「周囲の方のサポート」について実体験をお伝えします。是非参考にしてください。

3歳になる両側口唇口蓋裂の男の子のママです。

我が家は共働きで、上に5歳上のお兄ちゃんがいるので、

次男が口唇口蓋裂で生まれたとき(分かったのは出産前日です)、沢山ある不安の中で、

仕事は続けられる?入院中に上の子は大丈夫?という不安もありました。

 

まだ3歳なので、言語は矯正などの本格的な悩みはこれからですが、

今回のコラムでは、同様の悩みを持っている方へ、

現時点で仕事と育児が両立できていることをお伝えできればと思います。

 

<仕事を辞める必要はない>

職場の環境や、職種にもよるかもしれませんが、私は仕事を辞める必要も、

辞めなければいけない状況でもないと思っています。

 

大切なのは、職場にきちんと状況を伝え、理解を得ておくことかと思います。

私は子供が生まれてすぐ、上司に子供が口唇口蓋裂だったこと、職場復帰しても通院等で

仕事上少し迷惑をかけてしまう可能性があることは伝えていました。

結果、復帰後それほど迷惑をかけてはいる印象はないので、大げさに言う必要はないかなと感じますが、

理解を得るためにも、変に隠すことなく伝えておいたほうがよいと思います。

 

もちろん手術は一定期間付き添いで休むことになるため、その期間は仕事を調整する必要があります。

特に口蓋裂の手術は1歳~1歳半で行うため、生まれ月によって保育園入園のタイミングと重なってしまう可能性があり、

出来れば職場復帰前(保育園入園前)に、口蓋裂の手術前を終えられると良いと思います。

幸い、我が家は、職場復帰の1か月前に手術が出来たので、職場復帰後すぐにまとまった休みを取ることや、

手術前後に保育園に通うということもなく、職場への気兼ねや術後の不安なく、手術に臨めました。

 

口蓋裂の手術前に職場復帰した周りの方も、皆さん、職場の理解を得て休暇を取っているようで、

辞めるという選択になった方はいないようです。

 

口蓋裂の手術も終わった今では、3-6か月に一度の形成外来の通院や、3か月に1度の歯科検診がある程度で、

夫とを分担したり半休を使うなど、うまく有給を取れば、十分やっていける範囲です。

 

<まわりのサポートが何より心強い>

職場以外でも、まわりのサポートはとても大切です。

我が家は、次男の手術の際、上の子のことで知り合いや近所のママ友にも沢山助けてもらいました。

口唇も口蓋も手術はどちらも完全看護(付き添い入院なし)でしたが、近くに両親が住んでいるわけではなく、

付き添いで帰りが遅くなると、上の子の保育園のお迎えが遅くなってしまったり、土日に長男の面倒を見ることができません。

 

周りのママ友には、手術のことを伝えていたので、数家族のお友達家族が、サポートを名乗り出てくれ、

平日お迎えから夕飯を済ませてくれたり、週末公園に連れて行ってくれたり。

おかげで上の子に大きく我慢させることなく、次男の手術を終えられました。

 

手術の時以外でも、次男が周りの子から、見た目(例えば鼻の低さや傷のことなど)を指摘されたときに、

周りの親も含めて、そんなこと言っちゃダメだよ、と子供を叱ってくれる、

それを見た子供たちも、次男が別の子にそういわれた際に、かばってくれるようになったり、

こういった点でも、まわりの人が理解して味方になってくれることが、とてもありがたいなと感じます。

 

<同室のママとのフォロー体制も>

入院時、どうしても早く帰らないといけない日もあり、病院で同室だったご家族も助けていただきました。

起きて泣き始めた次男をあやしてもらったり、とても心強く、お世話になりました。

お昼に出るときや、朝早くいけない日など、病院でも常に付きっ切りでいることは難しいので、

同室のご家族と協力し合える関係を作っておくと良いと思います。

初めての口唇裂の手術を一緒に乗り越えたご家族で、子供はこれから一緒に治療を乗り越えていく。

親にとっても子供にとっても、大切な「同士」です。

 

<まとめ>

子供が口唇口蓋裂であっても、職場や周囲の協力を得ることで、

仕事も兄弟のことも、どちらも何とかなります。

なので心配しすぎず、どんどん周囲の理解やフォローを得ていくといいと思います!

 

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