『口唇口蓋裂を描くということ』前~Leonine interview vol.1
- 2018年10月23日
- Leonine
ーーよろしくお願いいたします!早速ですが自己紹介をお願いいたします。
じぇにこ: じぇにこと申します。愛知県在住。年齢32歳。
デザイン学校を卒業後、社会人経験を経て結婚。2013年に長女、2017年に次女を出産。
長女の口唇口蓋裂の治療の記録や娘たちの成長の記録のため2017年12月より育児絵日記ブログ「まぴくぴ日和」を開始。
2018年8月よりベビーカレンダーにて「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます!」を連載中です。
ーーありがとうございます。イラストがとても可愛らしく、楽しく拝見させていただいていますが、
イラストはいつから描いていらっしゃるんですか?
じぇにこ: 物心ついた時から絵を描いてました、一応デザイン科のある学校を出てはいますが、
そこで自分より上手な子をたくさん目の当たりにしたのをキッカケに挫折しているうえ、
ロクに勉強してないのでほとんど独学です(´・ω・`)
ーーキャラクターの表情も豊かですし、何より重い内容でもしっかり読ませてしまう、
ゆるっとした魅力がありますよね。
ブログを始める時にそう言ったことも意識してご夫婦は動物にしたんですか?
じぇにこ: 長女が生まれて産後ケアを怠り、産後クライシスを拗らせ、
産後うつで文字通り死ぬ思いで辛い暗黒期を過ごしました。
夫婦として破綻の危機を迎えるほど当時の出来事はとても笑えない事が多かったです。
ブログの内容は全て実話なので、それを人型のキャラクターであらわすのは少し生々しく感じたました。
なので少しでもライトな表現になるように、私たち夫婦に関しては動物モチーフにしています。
ーー様々なことを経て、なぜブログを始めたのでしょうか。
じぇにこ: ブログを始めようと思った最初のキッカケは、
次女を妊娠した時に長女の時は孤独で辛かった事が産後うつをこじらせたことに繋がったと思い、
同じ轍を踏まぬよう自分自身を客観的にみれる手段が欲しかった事、
それからもう一つは娘たちに自分たちがどうやって大きくなったかを知って欲しかったからです。
特に長女に関しては口唇口蓋裂として生まれた事がいつか彼女のなかで大きな壁になった時に、
自分がいかにして手術や治療を乗り越えてきたのかきちんと知って欲しかったんです。
一応メモ魔なので育児日記や母子手帳など子どもたちのことは色々なところに書き記してるんですが、
なにぶん私は字が汚くて(苦笑)私ですらギリギリ読めてるのにこれでは子ども達大きくなっても絶対伝わらないのでは?!と
気づいた時にもともと育児ブログを読むのが好きで育児ブロガーさん達がお子さんの成長を
イラストであらわしてるところにこれなら汚い文字で残すよりも子ども達によりわかりやすく
自分たちの成長をわかってもらえるんじゃないかな?と思ったのが最初のキッカケです。
ーーなるほど、子供のため、そして自分自身のためでもあったんですね。
ブログは時系列もしっかりしていて連載としても非常に楽しめますし、
また部分的に読んでも大丈夫なようになっているのは、メモというか育児日記の存在のようですが
どんな感じで記録していますか?
じぇにこ: 記録は書くものがあればなんでも!前はツイッターで残してましたが、
手術や入院のときはスマホのメモ機能で箇条書きして、寝る前にまとめます。
具体的な詳細を残したくて、何時に何があった、何をしたか、誰が何を言ったか、
とかその時疑問や感じたことも合わせて書き残してます。
ーーメモ魔ということですが、育児日記的に記録を残したいという人に何かアドバイスをお願いします。
じぇにこ: 毎日忙しいと記録するのも大変ですよね(^◇^;)なんでもいいと思います。
スマホのメモ機能に、ホッツ、つけない、つらいとか単語だけでもいいし、広告やノートに走り書きするでもいい。
日時や時間を必ず書けばいつの話かわかるのでそれは必ず残します。
あとは日時もわかるしツイッターなんかは便利じゃないでしょうか?
ーーツイッターを利用するというのは良い方法ですね!私も裏アカ作ろうかな(笑)
記録はただの記録ではなくて、ごちゃついた現状を整理してくれるのかもしれませんね。
ご主人との関係もやはり記録していることによってじぇにこさん自身が変わるというか、
良い方向へ向かったということでしょうか。
じぇにこ: 夫婦ともに変わったと思います、色々な問題や壁、課題に追われてどれもベスト状態でいたい!
という考え方がベターを目指すということに行き着きました。
それは記録してきて自分の考え方の癖や旦那の考え方の傾向、さらに記録して当時の自分を客観視することで、
相手への感謝や気持ちの伝え方を2人で振り返ったからだと思います。
ーーブログなどで発表しなくても、記録は家族の問題を解決する手段になったり、
子供にいつかたくさん話が出来る良いツールですね。
気軽に試してみたいと思います。
<後編へ続く>
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