しごと選び Vol.5:言語聴覚士(ST)
- 2017年10月20日
- Leonine
一見、欠点や弱点だと思っていたことが自分のキラリと光る個性や強みになる。実経験があるからこそ、言語聴覚士としてどう子ども達と向き合うかを見出せ、子ども達の気持ちに寄り添い、同じ疾患の赤ちゃんを持つお母さんたちの励みとなれている。
言語聴覚士:子どもたちの発達や関わる大人の変化を感じる仕事
narumiといいます。現在は静岡県に住んでいます。
現在は主にフリーで、地域の保健センターで乳幼児健診のことばの相談員や
発達支援室で言語聴覚士として園訪問をしながら、
先生方にアドバイスをさせていただいたりしています。
今までに、病院の小児科や子ども発達支援センターやことばの教室などで言語聴覚士として働いてきました。
(途中、美容師の国家資格を取得して美容師もしました(笑))。
日々沢山の子ども達に出逢い、親御さんや保育園・幼稚園の先生方のお話しを聴きながら、
子ども達の発達や関わる大人たちの変化を感じられることがとても幸せです。
自分の経験から「教育側」で子どもと関わる選択を
私自身は左側性完全口唇口蓋裂です。私自身も幼稚園の時に言語訓練を受けてきました。
その時は、苦手な発音を何度も繰り返し言わされることがとても嫌でした。
きっと子ども心にそれは今の私じゃダメなんだ!
と少しずつ刻み込まれる体験になったような気がします。
言語聴覚士の先生は発音を良くしたいという一心だったのだと思います。
ただ、その頃の私にとっては苦痛な時間だったのです。
そんな経験から私は医療側ではなく、教育側の言語聴覚士をしてきました。
医療現場では病院の中だけで、限られた時間に成果をあげることが求められます。
もちろんそれはとても大事なことなのですが、
私はもっと自由に多角的に子ども達に触れあいたいと感じて選んできました。
そしてその中で「あなたはあなたのままで素晴らしい!」
というメッセージを沢山の子ども達に伝えていきたいと思っています。
この個性は強みとなりお母さんたちの励みになる
言語聴覚士になるための専門学校時代には、口唇口蓋裂についての授業もあります。
授業の中で生まれたばかりの口唇口蓋裂の赤ちゃんのスライドが流れた際に
「かわいそう」という声が聴こえた時には、
やっぱりそんな風に感じるんだなぁと思った記憶はあります。
また小学生の頃は、リコーダーやハーモニカなどの演奏時に、
鼻から息がもれるので人一倍練習しました。
ただ、大人になった今、この私の個性は強みとなり、
色々なコミュニケーションに苦手さをもつ子ども達の気持ちに寄り添ったアプローチができるようになりました。
また乳幼児健診でことばの相談員をしていると、
私と同じ赤ちゃんをもつお母さん達にはとても励みになるようです。
これから将来を考える子ども達へ
自分にどんな疾患や障がいがあっても、自分の可能性を信じていて下さい。
一見、欠点や弱点だと思っていたところが自分のキラリと光る個性や強みになることもあります。
それはきっと誰にも真似できないオンリーワンになるのだと思います。
私もまだまだチャレンジしたいことが沢山あります。
一緒に人生を楽しく生きていきましょうね!
Name:narumi
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