母乳育児のフィナーレ「卒乳・断乳」
- 2017年4月24日
- Leonine
~口唇口蓋裂の赤ちゃんの育児における母乳育児や育児におけるコミュニケーション~
Vol.3は「卒乳・断乳」のこと。頑張ってきた母乳育児、素敵なフィナーレになることを願っています。
母乳育児のフィナーレ「卒乳・断乳」
こんにちは!助産師の宮﨑順子です。
母乳育児を頑張られているお母さん。
直接飲めているかな?搾乳を頑張られているかな?
どんな形であれ、「母乳を届けたい。飲んでほしい」という思いは、母として抱くことが多いのではないでしょうか?
そんな母乳育児もいつかは終わりを迎える日が来ます。
卒乳・断乳ですね。母乳育児生活のフィナーレです。
「卒乳において、ケアは必要なの?」というご質問をいただいたので、シェアしていきますね^^
今回は、卒乳・断乳についてお話します。
「卒乳」といっても、やり方はいろいろ。
卒乳にもいろいろな種類とやり方があります。
大きく分けて3つ。
*自然卒乳:お子さまも意志で離れていくもの。(子ども主導)
*計画卒乳・言い聞かせ卒乳:この日にやめるという目標日を決めて、母と子で迎える卒乳(断乳)。(どちらかというと母主導)
*やむを得ない断乳:お子様やお母さまの体調などにより、緊急の断乳
【自然卒乳】
一番、母と子ともに楽なのが自然卒乳です。
この場合は、おそらく母乳ケアも必要ない状態であることが多いです。
子どもが必要なだけ母乳量をコントロールしていくことが多いです。
ただし、1歳前のお子さまが突然吸わなくなった!というケースは、ケアが必要なことが多いです。
【計画的卒乳・言い聞かせ卒乳】
計画卒乳・言い聞かせ卒乳が、今一番多くの親子さんが選んでいる方法かな。
その日の迎え方によりますが、それなりに母乳が出ている場合は、助産師によるケアを受けることをお勧めします。
ぜひ事前に、助産師に相談してみてくださいね。
3日くらいおっぱいをためると体が母乳分泌を減らす方向へシフトチェンジします。
はじめてみて思いがけずおっぱいがパンパンに張って焦ることがないように、ぜひ事前にご相談しておいてください。
徐々に回数を減らして、母乳分泌が減ってきているようでしたら、必ずしも助産師による母乳ケアが必須とはなりません。
【やむを得ない突然の断乳】
やむを得ない突然の断乳の場合は、お子さまもお母さまも心と体の準備が整っていません。
そのため助産師によるケアをお勧めします。
直接哺乳が困難で、搾乳を頑張ってきたお母さんの卒乳。
口唇口蓋裂ちゃんは直接哺乳が困難で、搾乳を頑張ってきたお母さんも多いんじゃないかと思います。
搾乳の間隔を徐々にあけ、母乳の分泌を減らしていってくださいね。
3日ためるという方法でももちろん大丈夫ですが、トラブルがないように徐々に減らしていく方法をお勧めします。
特に気になることがなく、母乳分泌が減ってくるようでしたら、特に助産師のケアはなくても大丈夫です。
助産師による母乳・卒乳ケアは、母乳の出具合にもよりますが、
1~2か月くらいかけてしっかりケアしていくところがほとんどです。
お胸の張りがなくても、母乳分泌が止まるには、そのくらいの時間がかかるんですよ。
頑張ってきた母乳育児。
素敵なフィナーレになることを願っています。
にぎにぎCHU助産院
助産師 宮﨑順子
静岡県浜松市にて
**「口唇口蓋裂ちゃんのサークル ぽかぽかちゃん」開催中!**
毎月 第3(水)10:00-11:30(*詳しくはHPにて)
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