モモマミーの食と口のお悩み相談室 vol.2


  • 2019年8月22日
  • Leonine
口唇口蓋裂児ママたちから寄せられる食のお悩み。
毎日仕事に子育てに料理に励む、管理栄養士のモモマミーが、栄養だけじゃなく、お口の観点からもアドバイス!
離乳食の悩みって、「離乳食って何?」がきちんとわかることが大事なのだということがわかる今回の相談室。
とても勉強になります!!

今回のお悩み

左側口唇口蓋裂の1歳女子ママです。

離乳食を進めるのがとてもゆっくりなのですが
大丈夫でしょうか?

掴み食べもしないし食べることが嫌そうです。心配です。

 

モモマミーのお返事

こんにちは。モモマミーです。

口唇口蓋裂のお子様は手術の時期や口蓋裂の影響などもあり、比較的ゆっくり進む子が多いです。

その子の発達に合わせて食事の形態をステップアップさせていくことが大切なので

お子様の体の発達や口の動かし方をしっかり見てみましょう!

 

つかみ食べは体の粗大運動と微細運動と大きく関わりがあります。

粗大運動とは手足をバタバタしたり、寝返り、ズリバイ、ハイハイ、お座り、伝い歩き、1人歩きなどがあげられます。

この運動は個々の成長によって獲得される運動です。

微細運動とは手や腕を使った細かな運動の事です。例えば、腕を伸ばして触りたいものを触る、

 

手で物を掴む、掴んだ物を離す、指でつまむなどがあげられます。

微細運動の獲得には協調運動(例:手で持ったものを食べるために口を大きく開ける)の発達と原始反射

(哺乳反射など)の消失が関係しています。

粗大運動を獲得してから次に微細運動という細やかな動きが付いてきます。

 

お座りの姿勢がグラグラせずしっかり姿勢を保てること、これが離乳食の進みに大きく関係してきます。

自分で座ると、腕を自由に動かすことができるようになります。

そうすると腕、手首、手先を自分で動かして食べ物を掴む、握りつぶす、離す、

大人の真似をして食べようとするという流れで手づかみ食べが上達していきます。

発達具合は個々に差があり一概には言えないのですが、一般的にハイハイ、つかまり立ち、

1人歩きをし始めると背中の筋肉や姿勢を保持する筋肉が発達するのでそれと共に離乳食の進みが良くなる子が多いです。

 

離乳食は1歳6カ月位を目安に母乳やミルクから食べ物で栄養を摂れるようにするための準備期間です。

毎日の食事が子供たちにとっては刺激的です。初めは調子よく進んでいた子も途中で進みが止まったり、

反対に足りなくて毎回大泣き!という子もいます。離乳食は本当に人それぞれです。

(大人も大食いの人もいれば小食の人もいますよね)なので育児書は参考程度に、次にどんな固さにしようか、

どんな食材を使おうかなど参考にする程度でいいです。

 

○カ月になったからこうしなきゃ!と思うと親子でプレッシャーですよね。

ちなみに私は育児書に苦しめられました(笑)

目の前のお子様の食べ進み具合をみてあげてください。ゆっくり徐々に形態を変えていけばよいです。

 

今回のレシピは「簡単☆ライスコロッケ風」です。ライスコロッケとか面倒くさ…と思いますよね?

そうです、面倒なのでベビーフードをアレンジします!

少し手を加えるだけでいつもとちょっと違う味になり子供もたべてくれるかも?!

是非お試しください!

 

『簡単☆ライスコロッケ風』

 

【材料】

・ベビーフード(以下BF)/1個

・片栗粉/大さじ1/2

・パン粉/大さじ2

・サラダ油/小さじ1(テフロン加工なら使用しなくてもOK)

 

【作り方】

①耐熱容器にBF、片栗粉を入れ良く混ぜる

②ラップをかけ、電子レンジで600w1分加熱

③取り出して再度混ぜ、冷ます

④アルミホイルをトースターに入るサイズに切る。

アルミホイルの上にパン粉を広げトースターで2分~2分半焼く(うっすらきつね色になったらOK)

⑤③のご飯をスプーンで④のパン粉の上に落とし全体にまぶす。

⑥フライパンに油をひき弱火で熱する。ゴムべらですくってフライパンに入れて片面3分ずつ、両面焼く。

 

【レシピのポイント】

・ベビーフードはお子様が食べられる月齢のものを選びましょう

今回はキューピー ベビーフード 瓶タイプ 「まぐろと野菜のリゾット」を使用しました。

チキンライスのBFとかでも美味しそうですよね!

・とてもやわらかいのでゴムべらが便利です。

・成形するのも面倒でしたらレンジで加熱したリゾットをフライパンに広げパン粉を上からまぶし、

レシピ同様に焼いてスコップコロッケみたいにするのもいいですよ♪

 

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モモマミー/プロフィール

左側完全口唇口蓋裂の女の子のママ。

管理栄養士+離乳食アドバイザー+幼児食アドバイザー、医薬品販売関連の資格保有。

特定保健指導や離乳食相談イベントなどの経験を積み、企業コラボレシピ作成、

歯科医師・歯科衛生士チームによる418(ヨイハ)プロジェクトにてコラム執筆。

「口唇口蓋裂の子供と親の食と口の悩みを少しでも解決したい!」と日々奮闘。

instagram/@momo.meal

 

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