しごと選び Vol.2 医師


  • 2017年2月18日
  • Leonine
社会で活躍する口唇口蓋裂疾患者ご本人による、キャリア選択ストーリー。
悩みを克服して今がある。その経験はこれから将来を考える子供たちの「夢」と「希望」になる。
Vol.2では「自分の疾患を理解する」大切さを感じます。時代背景として「隠す優しさ」があったのだと思いますが。

自己紹介

医師をしています。

 

どうして医師になろうと思ったのか?

僕の場合は特殊なケースと思います。

生まれてからずっとしゃべりづらいなというのはなんとなく感じていました。

でも親からは唇がさけているとしか聞いていなかった(口唇裂としか説明を受けていませんでした)のでしゃべりに くいことと口唇口蓋裂が関係しているとは思っていませんでした。

しゃべりにくいので人と会話するのを極力避けていました。

コミュニケーションがずっと苦手で、自分は医者の器ではないと思っていたので、将来の進路で医者という選択肢はありませんでした。

父親が会社員だったので自分も会社員になろうと思っていましたが、自分はコミュニケーションが苦手なのでこのまま会社員になっても、 同僚とうまくやっていけず仕事も続けれないのではと悩んでいました。

 

きっかけは母親の一言。「あなたは患者の気持ちの分かる医師になれる」

高校2年生のころのことです。

進路で悩んでいると、母から「あなたは純粋な性格で絶対に患者の気持ちの分かるいい医者になれると思う」と言われました。

医師ならコミュニケーションが苦手であっても、患者に治療することで喜んでもらえるならば、自分でもやっていけるかもしれないと思いました。

頑張って努力して医学部に合格したら、同じようにコミュニケーションが苦手な人を救ってあげるような精神科医になろうと決心して医学部を目指すことにしました。

医学部に合格して、実習に行くと精神科であってもコミュニケーション能力が高くないとやっていけないことがわかり、結局精神科を選ぶことなく、他の科を選択しました。

 

「しゃべりにくさ」を吹っ切り見えたもの

大人になってから、自分がしゃべりにくいのは口唇口蓋裂のせいだと、ある時気がつきました。

それからは、ふっきれていろいろな人と積極的に会話するようにしました。

しゃべりにくいと思っていたのですが 、たくさんの人と会話することにより口の筋肉も鍛えられて、だんだん滑舌よくしゃべれるようになってきました。

大人になってからコミュニケーションを学ぶことになったので、いろいろ苦労もしましたが、多くの人と仲良くなれるようになってきました。

自分が目指すべき科は、精神科ではなくて、口唇口蓋裂をなおすことのできる形成外科医だったのではないかと思い、入局しなおそうかと思った時期もありますが、まだやってやるぞというところまではモチベーションがあがっていないので、将来の夢ということにしています。

形成外科に入局しなおす時が来るのかどうかは、今の自分にはわかりません。

もし医師を目指したいという方がいらっしゃったら、ぜひ形成外科医や口腔外科医になることも考慮に入れてもらいたいです。

きっとやりがいがあると思うんです。

 

Name;takkun

Blog:口唇口蓋裂のハンディに負けず明るく前向きに生きる

告知:2017年4月2日 takkunさん主催「香川県口唇口蓋裂の会」開催予定(詳細はこちら

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