えいた君の治療記録[中編]〜入院から退院まで〜


  • 2021年8月16日
  • LeonineAdmin
えいた君は昭和大学で治療している左側完全口唇口蓋裂の6歳の小学一年生です。
小学校に上がる前の2021年春に骨移植手術をしました。
元々はInstagramでたくさんの当事者さんや家族が参加している[@cleftpeers]での記事をまとめて掲載させていただきました。
歯科矯正スタートから術前検査と様々なことを経て、中編は入院から退院までの記録です。
コロナ禍においてお母さんもえいた君も頑張りました。

<入院から手術まで>

手術が朝イチ9時〜、手術室には8時半に向かう予定だったので、前日の午後から入院しました。
昼食を済ませてから病院へ。受付をして、毎度おなじみの小児病棟へ。

 

これまでの手術のときはいつも、赤ちゃんや子どもで賑やかな病棟でしたが、
今回はコロナの影響なのか患児が少なく、一部屋に4つベッドのある相部屋に、1人ずつくらいしかいませんでした。

 

荷物を整理して、看護師さんに挨拶をして…いつもであれば夜8時までいられるのですが、やっぱりこれもコロナ対策で親は長居できず…。
夕方前にはバイバイして、私は病院の隣のホテルへ。

 

今回、面会が1日30分とかなり短く、えいたが寂しがるといけない&私も心配すぎるので、LINEを入れたタブレットをえいたに持たせました!YouTubeも観られるしね!
タブレットのキーボードを50音順になるように設定しておいて、事前に練習もしておいたので、離れている間も連絡がとれて良かったのですが…
「びょういんにきてよ」
「ママがいい」
といった言葉が送られてくると辛くて…初日から試練でした。

 

が、翌朝行ったらなんだかバタバタで!
朝イチだったからか、他にも4〜5組手術の人がいて手術室前が混雑してたのもあって、
「がんばって!」とか言う間もなくサッサとえいたは手術室に入っていきました。

 

手術は3時間。予定通りに終わって、えいたはぐっすり眠った状態で帰ってきました。
その後、起きたは起きたんだけど、
「目が開けられない〜」と泣いていて、面会終了ぎりぎりまで私の手をぎゅーーっと握っていました。
手を離さないまま、「いかないでよ〜〜」と嘆くえいたに、
「明日ないしょでカルピス買ってくるからね」と約束をして退室。
いつもなら、寝るまで一緒にいてあげられたのに…と、帰りの車の中では悔し涙が止まりませんでした…。

 

ただ、看護師さんたちがなんだかんだ30分以上いさせてくれたことと、
最初の口唇裂の手術のときからいる看護師さんや保育士さんがいてくれて、
えいたのことを覚えててくれたのはとても嬉しかったです。

 

<手術翌日から退院まで>

手術翌日は、お昼ごはんの時間に合わせて面会に行きました。
骨細胞を採取した腰がやっぱり痛いようで、ベッドに寝たきりでした。
トイレにも行けなかったようなので、看護師さんが尿瓶でやってくれていたそう。

 

ただ、座ることはできて、えいた自ら「歩いてトイレに行ってみる!」と言い、看護師さんに脇を抱えてもらいながら、
つまさきでひょこひょこでしたが、少しだけ歩くこともできました!
その後、帰るまでには自分でベッドから降りて立てるくらいには回復!でも、まだまだ痛そうでした。

 

この痛みに関しては、術後1週間〜10日程で治まると主治医からいわれ、
実際、次の日に行ったらもう自分でトイレには行けていました!
術後2〜3週間はびっこ引いて歩く感じでした。

 

困ったのは、マウスピースの着け外しについて、
元々聞いていた話と看護師さんの実際の対応が違ったこと。

 

手術前は、術後は四六時中着けているように…との話だったのですが、
朝ごはんの時にマウスピースを着け忘れていたようで…
どうやらえいたは、看護師さんに「朝ごはんの後、うがいの時に(マウスピースを)外していいよ。」と言われたのを、
「もうしなくていいのかな」と思ってしまったみたいでした。
それから、うがいについても、私は主治医から、傷口をきれいにしておくために1日10回以上はしてほしいと言われていたのですが、
そんなにうがいをしている風でもなく…

 

連絡表に「うがいのやり方とマウスピースの装着について、確認してほしい」という旨のメモを書いて帰宅しました。
そうしたら、その日の夜に病棟から電話があって、
看護師さんが主治医に確認したことを伝えてくれました。
マウスピースは食事のときのみ装着して、うがいは起床後と毎食後、就寝前でOKということでした。
面会時間が限られていて主治医と直接会って話が聞けない中、
看護師さんがきちんとこちらのメッセージを受け取って、主治医と橋渡ししてくれたことはありがたかったです。
元々、ここの看護師さんたちはこういうとき丁寧に対応してくれるし、
連絡表にも毎日、私がいない間のえいたの様子を書いてくれます。
困惑したのが一転、やっぱり病院愛につながっちゃいました(笑)

 

その後はいたって順調!
熱も出なかったし、最初こそ食べられなかったごはんもしっかり食べられるようになって、
予定通り1週間で退院できました!
ちなみに、入院中の食事は五分粥やペースト食がメインでしたが、きざみ食も出てました!
(きざみはめっちゃ食べづらそうでしたが…)

 

最初はどうなることかと本当に不安でしたが、
無事に終わってホッとしました。

 

<後編に続く>

 

 

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