にぎにぎCHU助産院~「母乳をあげたい」その想いを大切に
- 2017年3月21日
- Leonine
~口唇口蓋裂の赤ちゃんの育児における母乳育児や育児におけるコミュニケーション~
Vol.2は母乳のこと。母乳をあげたい。その想いを大切に。その想いはきっとお子さんに届いています。
赤ちゃんが生まれたら「したいな♡」ってこと、なあに?
にぎにぎCHU助産院の宮崎順子です。
赤ちゃんが生まれると何がしたいですか?
母乳をあげたい。
抱きしめたい。
多くのお母さんが望んでいることでもあります。
あなたはどうでしたか?
これは、哺乳類である人間の母親が抱く感情としては本能だと思います。
これこそ、まさに母性です。
私も、やっぱり母乳をあげたいと思いましたし、できれば直接飲んでほしいと願った一人です。
母乳を出すためにぜひしてほしいこと
今回は、母乳に関して お話ししますね。
赤ちゃんはおっぱいを吸うときは、お口の中を陰圧にして飲みます。
でも、口唇口蓋裂ちゃんは、特に口蓋裂があるお友達はこの陰圧がかかりにくくなります。
お鼻のほうから圧が向けてしまうのです。
口唇裂や顎裂のお友達は、直接吸うことも可能です。
ただ、直接吸えても、やはり吸う力は弱いかなという印象です。
母乳分泌を維持したり、増やすためには、
たっくさんの刺激が大事!!
そのために、直接授乳できればもちろんチャレンジして、直接は無理でも搾乳をすることをお勧めします。
また母乳分泌を軌道にのせるには、初めが肝心です。
まだ母乳が出てこないなあって思う産後すぐからの刺激が重要です。
そのとき、分泌はしていなくて、出てなくていいんですよ。
直接吸えそうなら、お子さまと一緒に練習もしてください。
初めにお口に含めるのが、哺乳瓶ではなく、おっぱいであると理想的ですね。
この辺りは、ぜひバースプランとしても助産師さんに伝えてくださいね。
はじめにたっくさん刺激をすることで、母乳の分泌が促されるんです。
直接吸うということが難しくても、焦らないでいきましょうね。
「母乳よ、出てね♡」の気持ちで、乳輪部をママの手で想いを込めて刺激してください。
搾乳の方法は、助産師さんにきいてくださいね。
「母乳育児をしたい」その想い、大切に
妊娠中から、口唇口蓋裂の可能性のお話を聞いている場合は、
産後も比較的落ち着いていられることが多いかな。
でも、生まれてから初めて口唇口蓋裂という疾患に向き合うお母さんには、
現実を受け入れるのに時間がちょっとかかるかもしれません。
まだまだ母乳のことなど考えられないかもしれませんね。
心が落ち着いて、母乳のことが考えられえるようになったら早めに始めることをお勧めします。
母乳育児は、できればしたい、その想い。大切にしてください。
母乳は、ママからお子さまに届けられるものの一つであります。
直接吸っている子を見ると、うらやましいなという感情を抱くこともあるでしょう。
その横で、一生懸命搾乳することをつらく感じられることもあるかもしれません。
ママの想いは、お子さまは感じています。届いていますよ。
細くても長く、母乳が出る間は、ぜひお子さまに届けてみてくださいね。
にぎにぎCHU助産院 助産師 宮﨑順子
ブログ:http://ameblo.jp/niginigi-chu/
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