【応援ソング紹介】鼻曲がりと言われた少年＠おかんYOU

今年で音楽を始めて22年目となります。

音楽をずっと続けてきた理由の中で、1番自分の根底にあるのは

「自分がステージに立つ姿で、同じ障害を持つ人の力になりたい」

という想いでした。

 

実はこれは口唇口蓋裂という障害を持って生まれた僕に沢山の愛情を注ぎ育ててくれた両親の想いです。

幼少の頃、口唇口蓋裂の治療で通院する時にいつも母がかけてくれた言葉があります。

 

「雄一。いつか大きくなったら、雄一と同じ障害を持って生まれた人の力になれるような大人になってね。」

 

母は通院の度何度も僕に伝えてくれました。

その言葉はずっと僕の中に残り続け、いつしか僕の道しるべとなりました。

 

自分がステージで幸せいっぱいギターを弾く姿で同じ障害を持つ人にエールを贈りたい。

いっぱい笑って生きれるよって届けたい。

 

今では僕がステージに立ち続ける1番の意味となりました。

ずっとギターリストとして生きてきた中で5年前に歌を唄う機会を頂き

「自分だから伝えられるメッセージって何だろう？」

と考えた時にも1番に出てきたのは自分の生まれの事でした。

 

音楽を始めた頃からの夢だった大阪城ホールでのライブのMCで僕が自分の人生、障害のことを語った時。

多くの方が「力をもらったよ」とおっしゃってくださいました。

 

自分の生きてきた人生を1つの歌にしよう。

口唇口蓋裂で生まれて。

辛いこと、悲しいこと、沢山あったけど。

そのすべての先にこんなに素晴らしい人生が。

幸せがあるよって伝えよう。

希望の歌を書こう。

 

そうして生まれたのがこの楽曲です。

 

思春期の頃、口唇口蓋裂のせいで鼻と口が奇形だった僕はいつしかいじめられるようになり、暗闇の中にいました。

毎日学校に行くのが嫌で仕方なくて。

鏡を見る度、「なぜ自分はこんな顔で生まれたんだろう？」とずっと考えていました。

今から思うと当時は辛すぎたのでしょうか。

両親に向かって「なんで僕をこんな顔で産んだんよ！！」とひどい言葉を投げつけたこともありました。

絶対僕は幸せにはなれないんだ。

夢なんて持ったってこんな顔じゃ叶わないんだ。

綺麗ごとばっかりもう言わないでほしい。

どうせ自分には無理だ。

 

ずっとずっとそう思っていたあの日の自分に伝えたい。

大嫌いだったその傷が、いつか君の生きる道しるべになるよって。

この歌は、暗闇の中にいたあの日の自分に向けた未来の僕からの手紙です。

 

同じ暗闇の中にいる子供達へ。

何か少しでもこの歌が力になれれば。

この歌が希望になれれば。

そう願いを込めて、いつも大切に唄っている１曲です。

 

▼「Life Record」ダイジェスト

「鼻曲がりと言われた少年の唄」は50秒くらいから視聴できます。

 

【お知らせ】

YOUさんはこちらの曲のPVの制作にて、口唇口蓋裂当事者のエキストラ出演を募集されています。

楽器やダンス等のパフォーマンスが可能で出演を希望される方は、Leonineまでお問合せください。

YOUさんにて最終的な出演可否をご判断いただきYOUさんよりご連絡頂きます。