しごと選び Vol.4 理学療法士


  • 2017年3月29日
  • Leonine
社会で活躍する口唇口蓋裂疾患者ご本人による、キャリア選択ストーリー。Vol.4は理学療法士のご紹介。
仕事を考えるうえで口唇口蓋裂だから…という意識なはかったけれど、「手に職を付ける」ことへの親の配慮があった。
仕事に限らず自分を活かすのに大切なのは、自分を好きでいる、そして自分を好きでいられる選択をすること。

自己紹介:理学療法士。

志垣健一朗(シガキケンイチロウ)

昭和49年生まれ。熊本市出身。理学療法士。

特定非営利活動法人ブライトライフ副理事長。

おしゃべりテーションが専門のペテンセラピスト

治すのではなく治った気分にさせる、をモットーに「出来ることを増やす」ことを得意としています。

 

現在、都内を中心に医療機関や介護施設等の人材育成事業や新規開設対応。

コンサルティング業務の傍ら、リハロボ(リハビリロボット)研究会「中の人」として活動中。

リハロボ研究会では、主に拡散およびコンテンツ作成担当をしています。

現在バイク欲しい欲しい病発病中。

 

理学療法士ってどんな仕事?苦労ややりがいは?

一般的なイメージとしては病気や障がいになった方の心身機能の回復を目指してお手伝いするお仕事です。

足の骨を折ったあとで、また歩けるようになるよう訓練したり、といった感じです。

私の場合は、そういった対応もしていますが、医療機関や介護施設等の新規開設のお手伝いなども行っています。

経験のある人間でないと1から立ち上げたり、仕組みを作ったりといったことは難しいです。

なのでこれまでの経験から頼まれ仕事をしていたらこんな感じになっていましたね。

 

仕事での苦労・・・というのは特にありません。

しかし時代の変化に応じて求められることが変化していきます。

それに対応できるように常に勉強が必要ですね。

それはどんな業界のどんな仕事でも同じなので、この仕事だから・・・というものではないと思いますが。

昔から身近だった病院。両親は「手に職を付ける」を意識していた

この仕事を職業として選んだのは、

元々小さい頃から何度も入院してましたし、その後も病院への定期通院が日課になっていました。

だから「病院」という環境に嫌なイメージがなかったというのがあります。

その上で自分の親がこの職業のことを知って私に伝えてくれたことが知るキッカケでした。

実際に現場で働いている方や施設見学等を行ってどんな仕事なのか、というのをリサーチしました。

その結果、学校の受験を決めて今に至っています。

 

自分としては口唇口蓋裂だから・・・というのはなかったです。

でも親からすれば何かしら手に職をつける(免許の必要な仕事)ことで食べるのに困らないように。

という配慮があったのは間違いないと思います。

おかげさまで、今は理学療法士を育てる立場であったり、

いろんな施設の開設や運営に携わる仕事が出来ているので食べるのには困っていませんからありがたいですね。

 

仕事に限らず、口唇口蓋裂だったことで苦労したことは特にないです。

滑舌の悪さがあったはずですが、手術と言語訓練のおかげで録音した自分の声を聞いても、

聞き取りにくいといったこともありません。

普通に人生を楽しんできてますね。

自分のことを好きでいる。そして自分のことが好きでいられる選択する。

◆これから将来を考える子供たちへのメッセージ

世の中に完璧な人なんていません。

そして自分のことを嫌いになってる人のことを周りの人は好きにはなってくれません。

大事なのは自分のことを好きでいることです。

そして自分のことが好きでいられるように選択することです。

そうすれば自分が大好きでいられますし、そういう人の周りには人が集まってきます。

 

少なくとも私はそうやって生きてきました。

そして今もそうやっていろんなことを選択しています。

すると周りにとても恵まれて、自分を活かしてもらえるようになりますよ。

 

 

志垣健一朗(シガキケンイチロウ)

Facebook:https://www.facebook.com/rptkenchiro

Twitter:https://twitter.com/RPT_kenchiro

 

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